イングランド代表との関係
サッカー母国VSサッカー大国。
両代表の関係を語る上で、欠かす事のできないエピソードがいくつかあります。
それはフォークランド紛争にまでさかのぼる事になりますが、両代表の確執はまさにそこから始まったといえます。
以降、数々の名勝負(因縁対決)が繰り広げられていますが、その中でも最近の逸話を紹介します。
1986W杯
2戦を終えた時点でグループリーグ敗退の危機に陥ったイングランドだったが、 『リネカー』のハットトリックの活躍で最終戦を乗り切り、決勝トーナメントへと駆け上がった。
しかし、ベスト8をかけたアルゼンチン戦で、マラドーナによる伝説の「神の手ゴール」、 「5人抜きドリブル」によって無残に敗退する事となった。
1998W杯
チームの主軸として攻撃をリードしていた『ベッカム』は、
シメオネのタイトなマークにストレスを溜めながらも、アルゼンチンと互角の戦いをおこなっていたが、
後半早々、老獪な挑発に乗ってしまい、自ら報復行為で退場。
ベッカムは南米特有のマリーシア(狡猾さ、ずる賢さ)に負けたとも言える。
1人少ないながらも奮闘したイングランドは、何とかPK戦まで持ち込んたが、結局敗戦。
ベッカムは自国でA級戦犯とされ、信頼を失った。
1998W杯
また、この大会で得点を上げた(史上2番目の若さ)『オーウェン』が、ワンダーボーイと呼ばれ、一躍有名に。
2002W杯
大会前に左足を骨折したベッカムだったが、最新の医療によりなんとか回復。 滑り込みで大会へと出場する事になった。
前回大会の汚名を晴らす為にも、アルゼンチン戦の勝利は絶対となったイングランド。
シンプルなカウンター戦術を駆使して攻め続けたが、
ベッカムは故障明け、オーウェンも本調子でなく、苦しい戦いに。
そんな中、オーウェンがペナルティー・エリア内でディフェンダーに軽く接触。 アルゼンチンにとっては厳しい判定となったが、これがPKに。
PKキッカーとなったベッカムは、冷静に、そして豪快にゴールエリアど真ん中へ蹴り込み、得点。
結局それが決勝点となり、ベッカムは前回の汚名を晴らした。
こういった経緯があるからこそ、両代表の試合は特に熱気を帯びるのです。
今回のW杯でもお互い勝ち進めば、準々決勝で対決する可能性があります(実現すれば3大会連続)。
ぜひ実現できるよう、両チームとも勝ち進み、対戦して欲しいカードです。
2006W杯での代表メンバーを紹介します。