保証人のトラブルに巻き込まれないため、事前の心構えについて説明しておきます。
社会人になって何年かが経ち、社会的責任が増すようになれば、1度や2度は「保証人になって欲しい」と頼まれる事があると思います。
保証人が必要になるのは、家や車などの大きな買い物をする時や、脱サラで開業資金が必要な時、マンションなどの賃貸借契約をする時など、生活に大きな変化がある時です。どんな人にも訪れる人生の節目節目、大きなお金が必要になる時に保証人が必要になってきます。
しかし保証人になる人の側には、なんらかの利益が発生する事はまずありません。利益がなく、負担ばかりを背負い込む事になりますので、これほどメリットのない事はありません。
保証人を頼まれる場合は、そのほとんどに金銭が絡んでいます。何かあった時に金銭上の損失をかぶる危険性を負っている立場の側が、その時の保険として保証人を要求するのです。
よって、「絶対迷惑をかけない」というのは、例えその時の気持ちであったとしても何が起こり得るかわからない以上、絶対に迷惑がかからないわけはないのです。
保証人を頼まれるという事は、大きな迷惑を押し付けられている、ぐらいの気持ちがいると思います。
頼まれた場合の基本原則は、何としても絶対に断る事です。逆にどうしてもやむをえない事情により保証人になる場合には、一定の損失を覚悟しておくぐらいの気持ちが必要です。
後で「こんなはずではなかった」という羽目にならないように、返済期間や金額のチェックなど、必要最低限の確認をしておいた方がいいと思います。
断りにくければ保証人の断り方を参考に、自分であればどのように断るかを考えておいてください。