にんにく注射で元気100倍!?
にんにく注射を受けた朝
ちゅん、ちゅん。
ぱちっ。
スズメの鳴き声で目を覚ました。
休みの日は、昼頃までダラダラと惰眠を貪る事から一日が始まるのだが、今日はいつもより断然目覚めがいい。
隣で寝ている奥さんを横目にしながら、ベランダでひと伸び。
あー、何となく身体が軽い気がするなぁ。
やっぱり身体の調子がいいと、気持ちも晴れやかでいい感じ。
「あら? 休みなのに早いね」
眠そうな目を擦りながら、奥さんが起きてきた。
「昨日受けてきた、にんにくの点滴が効いてるのかな?
今日はとても気分がいいよ。
うん、今日はどこかに出かけたい気分」
「えー? 珍しい。その気持ちが変わらないうちに、早く出かける準備をしなくちゃ!」
そんな会話の後、久々に家族でレジャーを楽しんだ。
近くの遊園地へ行って、ショッピングセンターで買い物して、ファミレスで食事して、帰宅。
「あー、今日は楽しかったね」
フロからあがり、缶ビールを飲みながら、奥さんへ話しかける。
「ホント、あんなにはしゃぐところなんて、久しぶりに見たわよ」
「はは、自分でもびっくりだよ。これもにんにく注射(点滴)のおかげかな?」
「なるべく子供の為にも遊びに連れて行ってあげてね?」
「ここのところ、どこにも連れて行ってなかったからな…。気をつけるよ。
でも、今日は満足したんじゃないかな?」
「帰ってくるなりバタンキュ〜だもんね」
そんな会話を続けながら、もう1缶ビールを飲もうとしたが、妻がその腕をそっとつかんだ。
「でも、まだ私は…満足できてないんだけど?」
「…]
夜はまだ長い。
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(C)とあるサラリーマンの体験記